雨樋修理!詰まりの原因は木の根っこ!?
※2018年8月17日に公開した記事ですが、
必要な文言等を追記し修正して2020年5月10日に再度公開しました。
(いらすとや)
以前外壁塗装をご利用いただいた方から、雨が降ると軒樋の集水器から水があふれるというお悩みをちょうだいし、ご自宅まで急行しました。
その様子と一緒に、雨樋のよくあるトラブルと対処法についてまとめてみました!
雨樋の各トラブルと対処法を先に読みたい方はこちらをクリック☝️
雨樋から水があふれる原因
改めて詳細なお話をお伺いしたところ、強い雨ではないにも関わらず軒樋の集水器から水がボタボタと漏れていたとのこと。
せっかく塗装してキレイになったのに、水が漏れて外壁にかかってしまっては汚れ付着の原因になってしまいます
スタッフは考えます…
これは、下に流れるはずの水が溜まり続けていて上からあふれている状態。
辿って行くと雨樋の不具合ではなく、地中の雨水管の詰まりが原因でした。
縦樋から続く地中の雨水管の古いつなぎ目に木の根っこが土を持って入り込んだ上に引っかかり、土を溜め続けて詰まっていたようです。
こんなかたまりが…雨水管の形そのまま
その土で雨水管が詰まり、水が溜まり続け、
屋根高さにあるにも関わらず集水器から水があふれていたということでしたΣ
雨水管の交換修理工事
地中に入った雨水管の修理は勾配にも気を配るため、職人スタッフにお願いすることとなりました。
掘り起こして古い雨水管を撤去し、新しい雨水管を設置します。
既存の雨水管は分岐部分から木の根っこが入り込んでしまっていたので、
今回は隙間できない分岐専用の部品(○赤丸の部分)を装着し、
雨水管内に木の根っこが入り込まないようにします。
雨水枡からはみ出た部分を調整し、
つなぎ目を充分に塞いだあと埋め戻して完了ですっ!
原因箇所が特定できていたため、かかった時間は、意外や意外、
約1時間程度でした。
雨樋のトラブル5選
よくある雨樋のトラブルを5つご紹介。
この5つを日頃から注意して点検するようにしてくださいね
詰まり
雨樋が詰まっているまま雨が降ると、あふれて外壁などに水があたってしまいます。
もはや水が流れる場所って…というほど詰まった雨樋
【対策】日頃から雨樋に枯れ葉などが溜まっていないか確認し、
手が届く場所の場合は、枯れ葉を定期的に取り除きます。
割れ
割れ目から水がにじみ、思わぬ場所へ伝っていってしまいます。
【対策】割れは交換してしまうしかないので、
割れている部分を書きとめ、一気に工事ができるよう備えておきます。
水が染みている部分が重要な部位の場合は
ビニールシートなどで雨樋か外壁か、どちらかを覆って水があたらないようにしておきましょう
割れ残った部分でケガをしないよう取り外せそうなら取り除いてください。
歪み
雨が捉えきれず、地面へそのまま落ちてしまい、
集水器へ集まって抜けていきません。
【対策】こちらも新品に交換する必要があります。
歪みを調整できそうな場合は針金などで固定するとよいでしょう。
ただし、軒樋など高さがある場所の雨樋は
無理して作業をしないようにしてくださいね
外れ
樋がれてしまうと、割れや歪み同様外れた部分から水が逃げ、
あたり一面水浸しになってしまいます。
【対策】外れた雨樋が元の場所に戻せるようなら戻します。
なるべくはやく工事店にご相談いただき、交換作業をおすすめします📢
色褪せ
陽の当たっている側と影になっている側ではこんなに違いがあります。
色褪せは機能的に問題はないですが、
塩ビのパイプは色褪せしやすく住まいの美観を損ねる要因となります。
外壁塗装などのメンテナンスをする予定の方は、一緒に雨樋の塗装もお願いしてみましょう。
雨樋部分の色褪せが割と築年数を物語るもので、
雨樋がキレイになると住まいの美観もかなり復活しますよ
雨樋は、雨水から建物を守るために、
水の流れる場所をあえてつくり流しているものです。
水が流れなくなるとあふれたり、逆流したりで、雨水が当たってほしくない外壁、軒天などが常時水にさらされてしまい建物を傷めてしまいます。
雨樋自体はホームセンターでも購入できますので手の届く範囲は自分で交換もできます。
ただ、もし軒樋など高い場所に異変があった場合は、作業に危険が伴うので決して無理はしないようにしてください🙏
今回の津市のお家のようにトラブルの原因がわからないなどの場合には、専門の工事店に問い合わせるとすぐ対応してくれますよ