ハウスメンテナンスは匠の技術をも守る
本日は伊賀市のシロアリ防除施工の現場に来ています
シロアリの食害画像シリーズの番外編のスタートです
こちら玄関のタイル地の壁ですが、よくご覧ください
どこにシロアリの食害が…と探された方ごめんなさい
今回は食害画像ではなく、
ちょっと珍しい造りのものを見つけたのでそれをご紹介しようと思います
上のタイル目地に戻って…目地部分が丸く膨らんでいますね。
これは“覆輪目地”fukurinmejiと呼ばれるものです。
一般的な目地はタイルに対してへこむ凹型の形状ですが、
一般的なタイルはこんな感じ
普通のタイルゆえ、ノーマークであまり良い画像がなかったですが
それとは逆に凸型の形状の目地を 出目地demeji といい、
その中で半円形に膨らむ目地を“覆輪目地”といいます。
半円状に膨れているのがよくわかりますね
“覆輪目地”は手間も技術も、
ついでにお金もかかるためなかなかお目にかかれないものです。
有名な所では復元された東京駅の駅舎や昔からある建造物でみられますが、
一般の民家で見たのは初めてでしたので写真に撮らせていただきました。
ちなみに施主様に聞いたところ、
施主様自身も
自分の家にそんなものがあったとは知らなかった
と驚いていました
隣に応接間があったから職人さんの粋な計らいで…?
などといろいろ想像していたら楽しくなりました
築年数の長い住宅ではこのような匠の技術が使われていたり、
貴重な材木が眠っていたりします。
そういったものを守るためにもぜひ白蟻対策を含め、
ハウスメンテナンスを行なっていただきたいなと思っています
シロアリの食害画像シリーズ
こちらの番外編もどうぞ
最初にナメクジの画像が出てきますので苦手な方はご注意ください